まだまだ寒さを感じる2月の初旬、皆さんはいかがおすごしですか?
寒い日が続いてはいますが、折々でぽかぽかと暖かな陽気を感じる日もちらほら出てくるようになりました。正午過ぎの暖かな太陽の日差し、やわらかい湿り気をふくんだ風、公園の土や草の上を歩いた時に感じるぬくもり。いろんなところから春の始まりのサインを感じることができるようになってきました。
24節気の暦では、先2月4日は立春です。春が立つ日。この日からは冬が終わり春が始まるとされています。春の語源は万物が溌る(はつる)、植物の根が張る(はる)、ことからという説があります。冬の間、エネルギーを地に蓄え、活動を抑えてきた生命が再び動きをはじめ、地上へ向かい伸び始める春の始まり。また今年も春を過ごすことができるんだと思うと、なんだかうれしく思います。これからは一雨ごとに暖かくなっていくことでしょう。
そして、同時に私たちのエネルギーも高まっていきます。しかしこのエネルギーの高まりもストレートではありません。春の訪れのように暖かい日、寒い日を繰り返しながら、じわじわ高まっていきます。その中で私たちはなかなか前進しないことへのもどかしさを感じたり、エネルギーの方向性が定まらない感覚を感じることでしょう。
そんな時は焦らず、まずは自分の中の根に意識を向けてみましょう。
「自分の根っこ」
それはいったい今、どういうところに伸びているでしょう。またこれからどういうところに伸びていくのでしょう。自分が大切にしているコトやモノ。好きな色やニオイ。そして感覚。たいせつな人。それは誰でしょう。気持ちがおちつく場所。それらを感じてみると、自分の根っこがどこに伸びているのか見えてくることがあると思います。
根っこがしっかり分かれば、葉は自然と開きはじめます。そして、そのさきは花。私たち一人一人に用意されているつぼみからきっとオリジナルな花が咲くことでしょう。
この立春という春の訪れを告げるタイミングの中で、どうぞ皆さんがすこやかな春の生活を過ごされますように願っております。
中村憲治
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